OTCの薬理学 

市販薬でより良い医療を提供出来るように

鎮痛薬の選び方

今回は鎮痛薬です。商品棚を見ると鎮痛薬はかなり種類があり選ぶのも大変だと思いますが、中の成分に着目して商品を見るとかなり楽に選べると思います。

 

まず使われている成分ですが

 

・ロキソプロフェン ⇒ ロキソニン

・アルミノプロフェン ⇒ ルミフェン

イブプロフェン ⇒ イヴなどなどなど

アスピリン ⇒ バファリン

アセトアミノフェン ⇒ タイレノール、小児用鎮痛薬

エテンザミド ⇒ ナロンエース、セデスなど

イソプロピルアンチピリン ⇒ セデスなど

 

この7種類。成分の右に主な商品を挙げてみました。ただこの辺の商品くらいしか店頭で見る機会はないと思うので、この辺だけ覚えておけば業務に支障は出ないと思います。問題はイブプロフェン。かなり数が多いです。イブプロフェン以外を覚えて、残りはイブプロフェンと覚えればいいかと思います。

 

で、成分の比較ですがどれが優れているかなんとも言えません。IFの情報もイブプロフェンとロキソプロフェンくらいしか内容がしっかりしておらず、何とも比較しずらいです。

ロキソニンのIFを見ると若干イブプロフェンより優れているような記載があります。ただ胃腸障害に関しては、両社ともほとんど差はなくプロドラックだからロキソニンの方が胃腸に負担が少ないというのはなかなか言えないのかなと思います。発生率がロキソプロフェンが2.25%、イブプロフェンが2.99%。

ただこれは医療用の物での比較です。OTCではイブプロフェンは1回量が200mg以下であることが多く、200mgのものを選ぶとロキソニンよりも値段が高くなることが多いです。また鎮静成分も含有している場合がほとんどで、眠くなるのはダメという方にはお勧めできません。何もないようでしたらロキソニンが薦めるのが無難ではないかと思います。