OTCの薬理学 

市販薬でより良い医療を提供出来るように

熱中症に対して薬局薬剤師ができること

この時期になると救急車が通る頻度が上がり、熱中症が増えてきたなと思っています。発症してしまうと薬局薬剤師として出来ることはかなり限定的になると思いますが、日々の予防に関しては出来ることは多いと思います。

 

一応ガイドラインがあるので

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/heatstroke2015.pdf

 

色々書いてありますが、何を飲んでもいいと思います。ただ頭痛だったりとか倦怠感を少しでも感じるようであれば、熱中症になりかけている可能性があるのでOS-1等の経口補水液を使用していく必要があるのだと思います。

 

飲む目安

www.os-1.jp

 

一般成人なら一日1本が目安です。何本も飲めばいいというものではないので適切な量の摂取が必要です。あくまでもミネラル等の補給になるので、何本も飲んだからといって熱中症にならないわけではないので。

 

それ以外でできることは店舗で涼んでいってもらうこと。実際の治療でも38度以下にまで冷やしていくのをやるので。病院みたいなことは出来ないので、涼しい店舗で涼んでもらいながら何か飲料を飲んでもらうのがいいかと思います。

 

やれることはこれくらいになってしまうのかなと思いますが、その間に熱中症の恐ろしさ(多臓器不全など)を話せると熱中症患者が少し減るかもしれません。

 

 

PS

学生時代に病院実習で高度救命救急で研修を行ってきました。この時期だと毎日何人か

搬送されてきます。大体の人は翌日には一般病棟に移動になるか退院になりますが、ごく一部の人は多臓器不全になったりとかで長い間の入院生活になってしまいます(主に何か基礎疾患をもった高齢者)。

薬局薬剤師の行動が少しでも熱中症患者を減らせればと思います。