OTCの薬理学 

市販薬でより良い医療を提供出来るように

今日のOTC薬 第4版

去年の4月ころ発売でしたが、いまさらになって買いました。

www.nankodo.co.jp

 

第3版は持ってましたが、2015年発売だったので色々と収載されてない薬があったり資料としてはいまいちでした。最近はOTCにかかわることも減ってきたので参考程度に買ってみました。

 

簡単に紹介してみたいと思います。

 

フローチャート

患者(お客)に質問されてから薬の選択までを簡単にまとめてます。経験のない方には非常に役に立つ指標なのではないでしょうか。ただ私的には非常に見ずらいです。はい・いいえとそれ以外の矢印があるのですが、はい以外は大体が同じ矢印を説明なく使っていることが多く、たまに悩みます。

 

マトリックス

今回から登場した表です。

例えば鎮痛薬なら、鎮静薬有り無しで分けて、その分けたものを主薬で分類してます。ざっくり把握するには非常にいいものだと思います。

ただこれを丸々覚えるのではなく、自分の店にあるものを同じように分類するのに活用するのがいいと思います。

 

・解説

少ないページでまとまっているので、これだけでも覚えれば困ることは少ないんじゃないでしょうか。

 

・便覧

商品を比較するのに適した表になってます。見やすくていいと思います。

 

・妊婦等に関して

3版では、受診が基本だが患者が要望するのであれば〇〇〇を含有するものを販売する、などといった文言があったが今回からそれはなくなったり残ってたりと。ただ1つか2つの成分を取り上げているだけなので、それ以外の成分に関しても考える必要があります。しっかり各成分のリスクを把握していないうちは妊婦・授乳婦への販売は避けた方が無難です(是非次回に向けて勉強してください)。

 

下手な参考書を買うよりも有益だと思います。

 

※いうまでもないですが、執筆もしていなければ製本にも関わっていないのでどれだけ売れても私に臨時収入はありません。