OTCの薬理学 

市販薬でより良い医療を提供出来るように

花粉症治療薬の選び方 その3(点眼薬)

今回は点眼薬で。結構色々ありますが、カテゴリー分けするとそんなに大したことない気がします。

 

有効成分で分類すると(カウンターイオンは省略)

他にも成分はありますが

 

①クロルフェニラミン(0.01%)

②クロルフェニラミン(0.01%)+充血除去薬

③クロルフェニラミン(0.03%)

④クロルフェニラミン(0.03%)+充血除去薬

⑤クロルフェニラミン(0.015%)+クロモグリク酸

⑥クロルフェニラミン(0.03%)+クロモグリク酸

⑦クロルフェニラミン(0.015%)+クロモグリク酸+プラノプロフェン

⑧クロルフェニラミン(0.03%)+クロモグリク酸+プラノプロフェン

⑨ケトチフェン

⑩アシタザノラスト

⑪ペミロラスト

⑫トラニラスト

 

①~⑥は量的なこと以外はなかなか差別化が難しいですね。充血除去薬は悪い意味で差別化になるかもしれませんが(連用で悪化の可能性)。

特に⑤⑥に関しては、クロモグリク酸の効果発現が遅く効果も強くないので他も物と差を感じられないかもしれません。あとクロモグリク酸が追加されると点鼻薬との併用で運転が禁忌になるようです(成分の重複のせいで眠気増強か?)。

⑩⑪⑫の、アシタザノラスト、ペミロラスト、トラニラストは、クロモグリク酸と同程度らしいので花粉症にはそこまで期待できないのかもしれません。ただNGが少ないので比較的使いやすい薬なきはしますが。

⑦⑧はNSAIDsのプラノプロフェンが含有されているせいか、妊婦・授乳婦・7歳未満には禁忌になってます。高価格帯の商品に含有されているので、症状がつらいからと言って安易に薦めるのは危険かもしれません。

⑨のケトチフェンは作用時間が長い第二世代です。ほかのものより持続性は期待できそうです。

 

正直どれを選べばいいかはっきりとしたことはわかりませんが、、、

 

・基礎疾患(緑内障等)がある

似たような配合にはなってても禁忌だったりそうでなかったりするみたいなので何とも言えませんが。。ケトチフェン含有の商品を出すのが無難なのではないでしょうか。

 

・効果が強いものがいい

なんだかんだ効果の主体はクロルフェニラミンなので一番濃度が濃いのがいいでしょう。他の成分はあった方がいいのでしょうが、価格が跳ね上がるので無くてもいいと思います。

 

コンタクトレンズを使用している

意外と使えるものがありません。この辺とかでしょうか。

ロートアルガード コンタクトa | ロート製薬: 商品情報サイト

説明するまでもないですが防腐剤の有無ですね。

 

 

今説明できるのはこんなところです。今後可能なら修正をしていきます。